2017年は、NPCC(カンボジアパラリンピック委員会)と連携し、2023年カンボジア主催Sea Games(東南アジア競技大会)に向けて、障がい者スポーツ環境の整備と選手強化を図るため、日本政府の補助金を活用して、3月にプノンペン国立競技場でパラ陸上競技大会を開催し、大きな成果を挙げました。
多くが手探りのなか日本とは異なった文化を持つカンボジアのパラ陸上選手たちやコーチ、NPCCメンバー、現地の大学生など多くの人とのコミュニケーションを通じて、大会運営の段取りや、スタッフ配置など筑波大学で得たノウハウを活かしながら「パラ陸上競技会」の初回大会を作り上げることができました。
しかし、競技場を出てみると街には障がい者の方はほとんどおらず、ブラインドのマッサージ師かマーケットで物乞いをする義足の男性くらいしか見かけることができませんでした。
カンボジアにおいて障がいを持った方は、家の外に出にくい、活動が制限されてしまうという現状がそこにはありました。
私たちは国籍や障がいを越えて一緒にスポーツするって楽しい!体を動かすとなんだかわくわくする!そんな気持ちを彼らとまた共有したい。
そして、より多くの選手や観客に参加してもらうことにより、スポーツを通じて障がい者の理解につなげたいという強い思いを持っています。

今回一緒に活動する心強い学群生メンバーです!
左端から青木匠(3年トライアスロン部)、中村ひかる(4年テニス部)、右端:竹本海帆(2年陸上部短距離)
このパラ競技会は、障がい者自身がスポーツを楽しむ機会であり、また一般の人々がそれを見て知ってもらうチャンスでもあります。
彼らがスポーツを楽しむ姿を通じ、障がい者の「できること」について認識を変えていくことで、大会を障がい者と社会の距離を縮める一歩としたい、
と考えています!!
前回は政府の補助金を用いて開催ができましたが、今年の第二回については、補助が開催に必要な資金の半分に留まることになりました。2023年のSEA Games開催のことを考えても、出来るだけ早く資金・運営面ともに現地で自主開催ができるようになることが理想です。
今回は現地の企業などを巻き込み、来年度以降のスポンサーにつながる取り組みもいたします。
ただ、今年度は未だに開催資金全額を集めきれていません。
私たちと同じ思いをもったスタッフが今も今もカンボジアでは待っていますが、まだまだ理解の進んでいない分野であり、この大会を継続させていくためにも、私たちの思いに共感していただけましたら、ご支援のほどよろしくお願いします!!!!
〜パラ陸上競技会概要〜
・国内最大のオリンピックスタジアムで2日間開催し、国内の障害者選手(都市、地方)約100名が参加。
(今年3/10, 11開催予定)
・300人規模の集客を計画。
① 選手の支援者を招待(保護者や地域住民、学校教員など)
② 現地の小中学校や障害者施設におけるスポーツ体験イベント参加者を招待
③ 地元企業を招待(来年度のスポンサーにつなげるため)
大会の企画や運営だけでなく、集客や次年度以降のスポンサー獲得にもつなげていきます。
~私も応援します!!~
